競馬で「荒れる」とは、人気薄の馬が激走の末に上位に入着することを言います。
当然高額の配当となるので、三連単の馬券で配当が2,000万円を超える金額となったレースもあります。
人気上位の3頭がすべて4着以下に終わったというかたちのレースがもっとも代表的なものであり、割合としては全レースのうち3割程度です。
意図的に荒れるレースを狙うという場合には、まず荒れる可能性の高いレースを選択しなければなりません。
大荒れになれば、少額の購入であっても的中すると高額の払戻金を手に入れれる可能性も。
この記事では、競馬で荒れる条件についてくわしくご紹介します。
荒れても見事に馬券を的中させるためのポイントは、ぜひ押さえておきましょう!
目次 [非表示]
プロの予想が割れる
レースが荒れる条件
データから荒れる条件を探る
オッズから荒れる条件を探る
牝馬限定ハンデ戦の重賞がおもしろい
短距離戦の難しさ
まとめ
プロの予想が割れる
競馬 予想師
競馬新聞や競馬情報サイトなどでは、プロの予想師がレースの展開を予想しています。
そして本命を示す「◎」をはじめとして、レースを決めるであろう馬について予想が印で示されています。
圧倒的に実力・人気の高い馬が出走することもめずらしくありません。
そうすると当然ながら、どの予想師も同じ馬に「◎」をつけるという事態になります。
そして、実際の結果もその通りになることが多いものです。
そこで荒れるレースで勝負したいという場合は、プロの予想師による予想が割れているレースに注目しましょう。
各所でなされている予想において、それぞれ別の馬に「◎」がついているといった具合です。
これは、絶対的に好走すると期待される馬が不在であることによります。
予想師にはそれぞれ得意にしている予想の手法があり、総合的な分析の結果をベースとするほか調教の様子をくわしく取材して予想を組み立てるなどそのロジックはいろいろです。
予想師の印が割れているレースは荒れやすい傾向があるので、高配当獲得のチャンスとも言えます。
レースが荒れる条件
競馬 ダート 不良馬場
人気が高い馬であっても、本番で実力を発揮することができず下位に沈むケースはあります。
焦れ込んだ馬が、まったくイメージしていた通りのレース運びをすることができない例もあるのです。
多少であれば騎手や調教師らがパドック、あるいは本馬場へ入場するまでの間に対応するのですがそれだけで治まらないこともあります。
落ち着かない状態で馬がレースを走ると騎手の指示に従わない、無駄にスタミナを消耗する走りになるといったように期待とはかけ離れた走りになりかねません。
また、天候の不良もレースが荒れる大きな要因となります。
雨が降ってぬかるんでいるなど馬場の状態が悪くなっていると、馬の走りも影響を受けるのです。
おぼつかない足元であっても同じように走ろうとすれば、より強く地面を蹴らなければなりません。
それによって予想外に馬のスタミナが消耗され、事前に予想されていた展開と大きく異なり荒れた結果となるのです。
データから荒れる条件を探る
荒れるレースの条件をデータから探ってみると、馬連の配当金データからそのヒントをうかがい知ることができます。
馬連では、1番人気、2番人気どちらかの馬が2着以内に入っていれば「堅いレース」と言えます。
それが全体の7割にのぼり、平均の配当額は2,500円となっています。
そして3割の「荒れるレース」ではどうかと言うと、平均配当額は15,000円に跳ね上がるのです。
人気の2頭が2着までに入るかどうかは、明らかにレースが荒れるかどうかの目安となります。
人気馬が万全であれば、やはり実力あっての人気馬ですから穴馬の入り込む余地はなかなかないと見込まれます。
そのほか直近のレース結果から、たとえば内枠で走った馬が上位に多ければ外枠へ期待することは難しいかもしれません。
また人気上位に追い込みや差しの馬が多ければ、互いに牽制し合ってペースは上がらず先行した逃げ馬がそのまま勝利するといったことも考えられます。
オッズから荒れる条件を探る
競馬 ターフビジョン
単勝オッズが30倍以下になっている馬が10頭以上であれば荒れる要素が多いと言えます。
また、馬連の1番人気の組合せオッズが10倍以上になっている場合も、荒れる可能性を視野に入れておきましょう。
さらに単勝と複勝、馬連でオッズの並びが一致していない場合も買い目は割れていると見ることができます。
ただし、オッズの信頼性に関しては参考程度であると考えた方が良いでしょう。
中央競馬の重賞といったように馬券の購入者が多いレースであれば問題にならないのですが、地方競馬であまり買われていないレースなどですと話が違ってきます。
極端な例ですが誰かが100万円単位で人気薄の単勝を買ったとすると、それだけでその馬が一番人気になるといったこともないわけではありません。
牝馬限定ハンデ戦の重賞がおもしろい
牝馬は性格が難しく、一筋縄でいかない場合が多く見られます。
馬によっては実力を秘めつつも、気乗りしないために成績が不安定といったことも。
そのような牝馬が集まる牝馬限定戦は相応に予想の難易度が高いレースであり、荒れやすくもあります。
また出走馬がそれぞれ異なる負担重量を課せられるハンデ戦についても、斤量によって実力差を埋める措置がとられているため多くの馬にチャンスがあるレースです。
双方の条件がそろっている「牝馬限定のハンデ戦」の重賞は以下のものがあります。
マーメイドS
ターコイズS
中山牝馬S
愛知杯
過去の一例として、2018年から2020年にかけてマーメイドSでは三連単の配当が3年続けて10万円超となっていました。
短距離戦の難しさ
競馬 芝
短距離戦については、まさに距離の短さから荒れる展開となるレースが少なくありません。
距離が短い分、ちょっとしたミスを取り返すことが難しいことがその要因と言えます。
スタートがうまくいかなければ、出遅れを取り戻すことができないままに終わってしまうケースも。
また、有力馬は厳しいマークにあう可能性も考えなければなりません。
進路を見出すことができず、逃げた馬に勝利を奪われる展開もあるものです。
まとめ
今回は、競馬のレースで荒れる条件についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
競馬のレースは、そう頻繁に荒れるものではありません。
データ上の割合から言うと、全体の3割程度となっています。
人気の馬が上位を逃し、人気薄の馬が活躍するレースですから配当は高額になってしかるべきです。
荒れる条件はさまざまであり、レース前からあらかじめ荒れるであろうレースを見極めるには予想師による本命予想が割れていることなどがヒントになります。
馬連に関しては一番人気、二番人気の馬が2着以内になった場合とそうでない場合とで配当金額が大きく変わりますから不安材料にも注目しましょう。
荒れるレースだけを狙うのであれば、できるだけレースの絞り込みを行うことが第一です。
そのうえで無難にまとまりそうなレースは避け、難しいレースを読み切ったときの満足度はこのうえないものとなるでしょう。