競馬を楽しむうえでは、さまざまな種類の馬券があります。そのなかで複勝にスポットを当てて買い方をご紹介します。
複勝は、そのレースへ出走する馬の数によって最大3着までの馬を的中させることで当たりになる馬券です。
一般的なレースにおいて、3通りの的中が出ることになります。
レースへ出走する馬は最大でフルゲートの18頭なので、その場合複勝の買い目は18通りです。
そのうち3点、18頭立てであれば6分の1が的中することになりますから的中のしやすさで言えばいちばんの馬券となります。
当たりやすい馬券なので、オッズがそこまで高くなることはなく、人気馬で言うと1.0倍や1.1倍といったことも珍しくありません。
ただ人気薄だった馬が活躍すると、手広く馬連やワイドを購入するよりも1点の複勝で十分なプラスになる場合もあるのです。
この記事では予想するうえでのヒントになるポイントなど、複勝の馬券に関する買い方のコツをくわしくご紹介します。
目次 [非表示]
「複勝ころがし」という買い方のしくみ
複勝ころがしの予想方法
3着までの馬を選ぶ
レースを厳選する
予想しやすいレース
見送るべきレース
「やめどき」をしっかり決める
まとめ
「複勝ころがし」という買い方のしくみ
競馬 ダート
複勝の馬券を購入する上では、「複勝ころがし」という買い方があります。
これは馬券が的中して払戻金を手にした場合、次のレースでその金額をまたすべて購入に投じるというものです。
一例として、1,000円の予算からひたすら1.5倍の複勝ころがしで予想を的中させていったとしましょう。
すると、元手は以下のようになっていきます。
1レース:1,000円→1,500円
2レース:1,500円→2,250円
3レース:2,200円→3,300円
4レース:3,300円→4,950円
5レース:4,900円→7,350円
どこか、利率が良かった時代の銀行預金を思い起こすところがあるかもしれません。配当が雪だるま式で増えていく買い方であり、それが最大のメリットでもあります。
ただし、複勝は元々ローリスクな類の馬券ですから、ある程度のまとまった利益とするためには投票するレースの数を多くしなければなりません。
また毎レースで全額を投じているわけですから、外すとその瞬間に残金がゼロとなります。
もちろんスタートの遅れや前が塞がれるなど、不測の事態はいつでも起こり得るものです。
ローリスクであると言っても、そのリスクは踏まえておかなければなりません。
複勝ころがしの予想方法
複勝ころがしで馬券の買い方は、3着までにゴールする馬を的中させることが最重要課題です。
その予想をするときに、強い馬を的確にピックアップするところが非常に重要となります。
以下で複勝ころがしの予想方法を解説するので、上記内容を踏まえて参考にしてください。
3着までの馬を選ぶ
競馬 芝
単勝の馬券を購入するときには、とにかく1着でゴールする馬を的中させなければなりません。複勝ではその対象が、3着までに入る馬ということになります。
当然の大前提ではあるのですが、実は複勝を予想する際にも1着となるであろう馬を考えている競馬ファンは少なくありません。
「3着まで」ですから、言ってみれば優勝しなくても良いわけです。
そうすると、予想の仕方もずいぶんと違ったものになるでしょう。
ひとつ基準としては、1.5倍を下回る単勝オッズとなっている馬はピックアップしたいところです。
この程度の単勝オッズであると、優勝するであろうと見込んでいる層がかなりの人数になっています。
優勝を逃したとしても、3着までに入る可能性は高いであろうと見込まれるわけです。
レースを厳選する
競馬 重賞 パドック
複勝ころがしを続けていくためには、ローリターンであるとしてもローリスクであることを優先しましょう。
たとえば、無理にその日の開催レースすべてを買う必要はありません。
予想が難しいレースを落として資金がなくなってしまっては、元も子もないのです。
上位が堅そうであるといったように予想しやすいレースを厳選するだけで、的中率は向上します。
そもそも馬券を購入し続けるためには複勝ころがしの場合、勝ち続けなければならないのです。
予想しやすいレース
複勝ころがしで勝っていくためには、予想しやすいレースでだけ馬券を買うことがベターです。
いくつかの観点から、予想しやすいレースがあります。
たとえば過去に同じレースで対戦している出走馬が多い場合ですと、その結果を参考にしやすいものです。
また、内枠や外枠の有利不利もできれば見極めておきましょう。
馬場の状態に関しては、同じ日やその週に同じ条件で実施されたレースの状況から推測することができます。
枠順や馬の適性も、レースを読む上での要素となるでしょう。
インコースが有利であれば、もちろんインを得意にしている馬が中心となります。
外が伸びるようであれば、4コーナーからしっかり回る力を持つ強さのある馬は外すことができません。
見送るべきレース
競馬 芝
1日12レースの中で的中させやすい、つまり予想しやすいレースが多くあるわけではありません。
馬券の種類によっても、予想のしやすさは異なります。
いずれにしても、1日に2レースから3レースといったところでしょう。
そもそも、最低条件とした1.5倍以下の単勝オッズになっている馬がいない可能性もあります。
リスクを避けるために低いオッズの馬を買うわけですから、対象となる馬券がなければそのレースはそのまま見送りましょう。
レースが荒れる可能性も、高くなります。
低いオッズの馬がいないということは特定の馬券が売れていないということですから、勝つと予想される馬について見方が分かれているのです。
あくまでも勝つことのできるレースでしっかり勝ち、確実にプラスを重ねていくように考えましょう。
「やめどき」をしっかり決める
競馬場
複勝ころがしで順調に勝利していくと、「やめどき」がわからなくなるかもしれません。
ただ永遠に勝ち続けるということはありませんから、どこかで一線を引く必要があります。
すべての払戻金を投じるという性質上、連勝すればするほど外した際のリスクが大きなものになるわけです。
もちろん連勝が伸びるほど、さらに連勝することのできる確率は下がっていきます。
どうしても実践から導き出さなければならない部分もありますが、連勝数の上限を決めてそれ以上は追わないことをルールにしましょう。
そのためには、目標とするプラスの金額を設定しておくと良いかもしれません。
もちろん金額に気をとられすぎて、オッズの原則を無視しては元も子もないことになります。
少額からでも落ち着いて勝ちを拾っていき、追いすぎず次の機会を伺うことは大切です。
連勝にしても金額にしても、退くべきところで退くことによって次の機会にも万全の態勢で勝負へ臨むことができるでしょう。
退くべきところを見誤ってはギャンブル依存のような道を歩むことにもなりかねませんから、そこは意思を強く持ってください。
まとめ
今回は、競馬で販売されている多くの馬券のなかから複勝にスポットをあてて買い方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
競馬を楽しむうえで、複勝は比較的低いリスクで的中を狙うことのできる馬券です。
また、「複勝ころがし」は、着実に元手を増やしていく複勝の買い方として魅力があります。
ただしっかり利益を出していくためには、自分の中でもルールを定めてそれをしっかり守っていかなければなりません。
そのうえで焦ることなくじっくり1レース1レースを予想していけば、収支をプラスにしていくことは十分に見込まれます。
得られた払戻金もすべて次の馬券代金として充当することになるため、一度でも外れるとすべてがなくなることには注意する必要があります。
冷静にレースを予想し、確実に勝つ選択をしなければならないのです。
ある程度の連勝が叶い大きな収支になれば、いったんストップしてリスタートする決断も求められます。
熱くなることなく、自分で定めたルールを守って取り組むことが着実な勝利へとつながるのです。