競馬において購入できる馬券の種類は、応援馬券を含めて10種類あります。
その中でも比較的当てやすい馬券が「ワイド」です。
ワイドというのは、3着以内に入る2頭の馬を予想して投票し、その馬が3着までに入れば的中となります。
システムとしては複勝と似ていて比較的当てやすい券種ながら、「なかなか当たらない」という人も多くいらっしゃるようです。
この記事では、競馬のワイドが当たらない理由と当たらない人に共通する思考パターンについて解説していきます。
目次 [非表示]
ワイドが当たらないのは2つの理由がある
①合成オッズのバランスが悪すぎる
②偏った買い方をしている
競馬で当たらない人の思考パターン3つ
①穴・大穴ばかり狙いすぎる
②馬券の購入点数を絞りすぎる
③片っ端から馬券を買っている
まとめ
ワイドが当たらないのは2つの理由がある
先にも書いたように、競馬のワイド馬券はレースにおいて3着までに入った馬のうち、2頭を予想してその馬番号を当てる投票方式です。
複勝や単勝のようにはいきませんが、比較的当てやすい券種になります。
それでも、「なかなか当たらない」もしくは「当たってもオッズが低くて」という人も多いようです。
ワイドが当たらないのには理由があります。
以下で、それぞれの理由について解説していきましょう。
①合成オッズのバランスが悪すぎる
競馬 船橋競馬場
ワイドに限った話ではありませんが、競馬の馬券を買って当たらない人は合成オッズを考えていない人が多い傾向です。
合成オッズとは、「購入した馬券のうち、どの馬券が当たっても同じ払戻金になるように資金配分した場合の倍率」となります。
初心者の方で、ワイドに限らずいろいろな馬券を万馬券狙いで1点買いする人がよく見受けられます。
まず、1点買いをしても、よほど実力差が離れた圧倒的な本命でもなければ、当たらない可能性が高いでしょう。
万馬券狙いであればなおさらです。
合成オッズのバランスを考えると、3~4倍というのが適正なので、的中率をある程度維持しながら高配当を狙うとなると、20点~30点あたりを目安にしたほうがいいということになります。
それに合わせて、一定の頭数を組み合わせて買う、流しやボックスのような多頭買いを組み合わせたほうがより的中率と回収率のバランスが良くなるでしょう。
②偏った買い方をしている
競馬 ダート
競馬の予想サイトや雑誌を見ていると、馬番号・枠番・出走馬名の他に、「◎」や「○」などの印がついているのをみたことがある人も多いでしょう。
多くの人が、こういった情報や過去のデータなどを見た上で投票しています。
しかし、当たらない人は先に紹介したような万馬券狙いの少数買いをしたり、逆に人気馬ばかりを追いかけて馬券を購入しがちです。
最近は、ワイドを含めた多くの券種で万馬券が出ているので、高額配当の特別感も薄れつつあります。
しかし、今も昔も万馬券というのはそうめったに当たらないものです。
また、人気馬しか買わない人は的中率はそれなりになっても、回収率が低くなるので、当たらないのと似たような状態になってしまうでしょう。
しっかりとデータ分析を行い、根拠を持って予想することが何よりも大切になります。
競馬で当たらない人の思考パターン3つ
ワイドは性質的に複勝と似ているので、あまり大当たりしにくいことがその特徴です。
それにもかかわらず、多くの人が「払戻金を多く受け取りたい」と考えるあまり、間違った買い方をしてしまっています。
その結果として「なかなか当たらない」という悪循環を招いているようです。
そのような人に共通する思考法が3つあります。
以下で、それぞれの思考について解説していきましょう。
①穴・大穴ばかり狙いすぎる
競馬 芝
先にも書いたように、ワイドは複勝に似ています。
違うのは、複勝が3着以内に入る馬のうち1頭を選ぶのに対し、ワイドはそのうち2頭の組み合わせを選ぶという点です。
競馬は、人気通りの結果になることが多いと言われます。
1番人気~3番人気のいずれかが3着以内に入る確率は実に9割前後。
反対に、穴や大穴と呼ばれる10番人気~それ以下の馬となるとどうかというと、よくて5%~10%前後と言われています。
穴・大穴が入れば、払戻率も上がりやすいのは確かです。
それでも、むやみに穴・大穴を狙うとなかなか当たらないものです。
先にも書いたように、人気通りの結果になることを考えて、人気馬を軸にしながら購入することを考えたほうが当たる確率は高まります。
その場合、どうしても払戻金は少なくなるでしょう。
しかし、まったく当たらずに馬券の購入代金を無駄遣いしてしまうよりは、はるかにマシというもの。
競馬のワイド馬券で「当たらない」と嘆いている人は、穴・大穴を狙いすぎていないか見直してみられてはどうでしょうか。
②馬券の購入点数を絞りすぎる
競馬 パドック
ワイドを購入してもなかなか当たらない人は、購入点数を絞りすぎる傾向があります。
たとえば、先にあげた穴・大穴と呼ばれる馬だけを狙って1点買いをしている人はいませんか?
もしくは、いわゆる人気馬といわれる本命~本命に近い馬の馬券を1~2点程度しか買わないという人はいませんか?
ワイドは3着に入った馬のうち、2頭を馬番号の組み合わせ(順番は不問)で的中させたらいいので、複勝や単勝ほどではないものの比較的当てやすい券種です。
一般的にワイド3倍のオッズで1点買いをした場合、その平均的中率は30%前後と言われています。
つまり、10回購入したら7回は外れるということですね。
本命~本命に近いところで買ってもこれくらいなのですから、穴・大穴で1点買いしたらもっと少ない的中率になるでしょう。
競馬のワイド馬券で「当たらない」と思っている人は、ワイド3倍程度のオッズでも的中率は3割程度ということを知っておくと、外れても一喜一憂せずに済みますね。
③片っ端から馬券を買っている
馬券 ワイド
競馬で比較的的中率が高く、かつ回収率の高い人がよく言っていることがあります。
「馬券を購入するレースは慎重かつ丁寧に選ぶ」という言葉です。
裏を返すと、ワイドに限らず競馬の馬券を購入してもなかなか当たらない人は、レースを選ばず闇雲に手を出している可能性が高いといえます。
当たり前のことながら、競馬は馬券を買わなければ的中しません、また、的中しなければお金が増えないのは確かです。
しかし、分析や予想も中途半端なままで、ワイドを含む馬券を購入しても、まず当たる確率は低いでしょう。
競馬は、1開催日につき12レース行われます。
もっとも理想的なのは、その中の1レースで的中させてあとは買わないという方法です。
ただし、1レースだけに絞って的中させるというのは簡単なことではありません。
なので、2~3レースに絞って、かつできるだけ少ない購入金額での的中を目指すのがいいでしょう。
特に半分(6レース)以上馬券を買っている人は、当たらないばかりかトリガミ(払戻金より馬券の購入金額のほうが多いこと)になっている可能性が高いです。
まずは、「馬券を買わない」という選択肢を入れ、しっかりと分析した上で馬券を購入するかしないかの判断を行うようにしましょう。
まとめ
この記事では、数ある競馬の馬券の中でワイドに絞って、当たらない理由と当たらない人に共通する思考パターンについて解説していきました。
当たらない人は、的中率を無視してひたすら穴・大穴で万馬券狙いをしている、それにもかかわらず購入点数が極端に少ないなどの特徴があります。
つまり、「当てたい」と思っているはずなのに、「当たらない」行動をしているわけです。
しっかりとデータ分析などを行っていくと、レースには傾向があること、馬にも得意な馬場・苦手な馬場があることもわかってくるでしょう。
そういった分析をした上で、根拠のある予想ができるレースで勝負できるようになると、少なくとも「当たらない」状態からは脱出できます。
この記事を参考にして、自身の購入パターンを見直してみましょう。